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木曽ヒノキから学ぶ
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紅葉は新芽を守る紫外線との戦いであった
 NHKテレビで、穂高連峰の涸沢(からさわ)の紅葉の放送があった。緑のハイマツに映える真っ赤なナナカマドとダケカンバの黄色が見事な有数の紅葉地である。それを撮影スタッフが9月下旬から1カ月を要して捉えた紅葉のメカニズムの記録であり。紅葉の風景は樹木が意思をもって生きているというのである。  紅葉の条件としは、まず気温であるが、最低気温が2度以下に下がると一気に進む。昼温かく夜冷え込み霧などの水分によって湿度が保たれていなければならない。氷点下にはならないぎりぎりの気温が、鮮やかな紅葉を生むので... ...続きを見る

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2011/11/24 10:50
戦後の林野行政は失敗だった
 林野庁には、「木材生産の経済的役割」を担おうとする意識が強く、「環境保全的役割」意識は薄い。林業を再生するために経済性が重要なのはわかるが、そのために起きる環境へのダメージはあまり考慮されることがなく、いかにもバランスが悪い。水源の森を保全しようとするナショナル・トラスト活動を行っている日本熊森協会は、10数年間、行政とやりとりするなかで、はっきりとした壁を感じていた。  日本熊森協会の森山まり子は、これまで何度か林野庁のトップクラスと会談する機会を得た。数年前のことだ。森山が「戦後の拡大造... ...続きを見る

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2011/03/14 15:06
ずさんな林野行政が日本の国土を荒廃させている
 木曽谷の奥地の国有林からは今もなお天然のヒノキが伐採されている。一昔前、このまま伐採が進めば数十年で伐りつくされてしまうといわれていた。以前より伐採量は少ないというが、赤字経営の国有林経営にとって、木曾ヒノキのブランドは魅力があるのだろう。  国有林事業は戦後復興から高度成長への旺盛な木材需要と、江戸時代からの優良な天然林のおかげで黒字経営を続け、ピーク時の1964年には七万九千人の職員を抱えていた。だが、外材の輸入が活発になった1975年度に赤字に転落し、以後、黒字になったことはない。19... ...続きを見る

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2011/03/09 17:32
広葉樹は土壌をつかむ力が強い
 木曽谷と伊那谷を結ぶ権兵衛峠道路(国道361号線)が490億円の経費をかけて2006年2月に開通。木曾から伊那まで30分で行けるようになった。ここを通ると近年、道路際の川沿いの急斜面に植えられたカラマツ林が、風雨などの土砂崩壊で流出している。急斜面の関係もあろうが、一人前の樹がなぎ倒されて無残である。自身を支える根が耐えきれないのだろう。台風の暴風雨などで各地でも何十年生という大木の松の枝が折れていたり、根元からむき出しに倒れているのをよく見かける。風の力には驚かせられる。  広葉樹は土壌を... ...続きを見る

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2011/03/07 10:39
放置された人工林が土砂災害の下手人だった
 2009年8月9日から10日未明にかけて発生した台風9号による豪雨は、兵庫県の佐用町、宍粟市、朝来市などに大きな被害を与えた。佐用町だけで死者・行方不明21名、全半壊8棟、床上浸水774棟、床下浸水579棟、落橋14カ所などの大惨事に発展した。被害の原因は台風による大雨だろうが、被害がここまで大きくなった背景には何があったのか。町の人に尋ねると多くに人が無言のまま山を指さす。「あれが失敗だった」・・・そこにはスギとヒノキの放置人工林があった。佐用町でも戦後の拡大造林政策によって、自然の森が植え... ...続きを見る

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2011/03/05 09:52
「孤独死」寸前の人工の森
 最近、里山整備目的で、道路沿いの間伐を進める環境整備をよく見かける。林業育成対策も兼ねており大変良いことだ。景観は良くなりし今までうっそうしていた樹林に日差しが差し込み、快い気持ちにさせてくれる。採算はとれない事業だが樹木にも良い環境を与えるし、其処を通過する観光客らも何らかの癒しを感じるのではないか。しかし、奥山へ入ると無残な光景に出合うという。以前に植林されたヒノキ、スギなどの人工林は木材需要の低下から荒れ放題である。  戦後、木材生産のためにスギやヒノキがそれまであった森を伐採して盛ん... ...続きを見る

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2011/03/01 18:16
やっかい者の熊も森を育てている
 昨年は全国的にクマの出没が多かった。里山のみならず市街地へも現れてきた。よっぽど山に餌が無かったのだろう。冬眠を迎えるために餌の獲得に必死だったのである。ツキノワグマは通常、体重の約30%に相当する脂肪を蓄積してから冬眠に入るという。特に雌クマは十分栄養を摂取できた時に限り、受精卵が着床し妊娠する。冬眠中は、蓄えた脂肪を使って平均2頭の子グマを出産し育児を行う。  体重60キロのクマが30%の脂肪を蓄えるのに、ブナ堅実の換算で約57万粒、ブナ林は約0.2〜1.4fに匹敵するという。ブナは5〜... ...続きを見る

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2011/01/07 14:29
人間に語りかける巨樹たち
 1985年8月31日、台風13号が九州を直撃した。鹿児島県姶良市蒲生町八幡神社境内の国の特別天然記念物「蒲生の大クシ」の太い枝が何本も折れ、葉が1枚残らず吹き飛ばされて、無残な姿となった。大クスは樹齢約1500年、根周り33.5m、目通り幹囲24.22m、高さ30mと日本で一番大きな楠である。小中学校4校の校歌や町民歌、「蒲生音頭」にも歌いこまれている。町の誇りなのだ。  町の教育委員会の担当は、この大クスを枯らすわけにはいかないと、周りにムシロを敷いて水をまいたり、幹には15mの高さまで包... ...続きを見る

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2010/12/25 15:50
温室育ちの苗は冷害に弱かった
 今年は猛暑や長雨などで水稲の品質はあまり良くないというが、里山ではきのこが近年になく豊作だったようで、マツタケを1回で100本以上取ったとか、うらやましい話である。  さて、最近の里山の話題は、収穫時期になると動物の被害対策に追われている。サル、クマ、イノシシ、カラス、アナグマ、ハクビシンと種類も様々だ。今年はイノシシによる水稲の被害があったが、こんなことは生まれて初めてだと言っている。動物の食生活環境はえらいことになっているのだろう。本来の農作業より動物対策に対する手間と経費がばかにならな... ...続きを見る

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2010/11/03 16:51
自然は人間を必要としない
 今年2010年は例年にない異常気象だった。夏の長い猛暑は記録的のようだ。何か地球環境の変化がもたらしているのか。環境問題がクローズアップされている今日、その手立ては一向に見えてこないのが現状である。10月に開催されたCOP10、生体系の損失を食い止めるために名古屋市で行われた、生物多様性条約第10回締約国会議、いわゆる国連地球生きもの会議だ。8000人もの関係者が集まったらしいが資源を利用する先進国と、原産国になる途上国の主張がぶつかったが、名古屋議定書が採決された。企業が医薬品や食品の開発に... ...続きを見る

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2010/11/01 11:13
ドングリの生き残り戦略
 最近は山村でサルやイノシシなどによる農作物の被害が絶えない。昔は里山では余り見かけられなかったが、山に動物たちの食べ物も少なくなったのか、山林と里山の様相が変わってしまったのか。いずれにしても人間が環境を無残に変えてきたことが原因ではないか。天然林を伐りつくし人工化し、儲かる針葉樹林ばかりを植栽し、動物の食料となる広葉樹の実のなる山林は無くなっていった。動物も生きるためには、今までの人間との共存の思いを断ち切るしかなかったのだ。自分たちの子孫を残すことが使命なのである。今の人間は子孫を残すとか... ...続きを見る

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2009/12/17 10:23
大根は毎日動いている?
 向日葵(ひまわり)は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るというのが名前の由来であるが、野菜の大根が回っているという。本当かい。大根は種を植え根が生えた後、収穫するまで毎日動いているという。でも別に植えたところから出てきて動いているのでなく、その場で毎日少しずつ回転している。もし嘘だと思うなら葉っぱに印をつけ横に棒を差してみると、1日だとわかりませんが、2,3日してみると、大根が日の出から日没まで時計回りに回っているのが分かるという。  大根を抜くと跡が螺旋(らせん)になっている。... ...続きを見る

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2009/12/15 17:45
キュウリは植えてくれた人を覚えている
 キュウリは人の心を見抜くような行動をするという。というのは、キュウリの巻きひげの前に指を1本出すと、ひげにからまる人とからまない人がいる。小さい5,6歳の子供たちがやると、全員指にからまるが、大人がやるとからまない人が出てくるのだ。まるでキュウリに、「この人はあまりに欲が深い人だ」とか、「この人はやさしい人だ」と判定されているかのようです。  こういうことがあったという。・・・ある人が何度やってもキュウリのひげがからまないことに怒りだし、キュウリを全部抜いてしまった。彼はキュウリの生産者でし... ...続きを見る

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2009/12/14 12:34
なぜキュウリは曲がりやすいのか
 今年は長雨と日照不足で、野菜も不作で市場では高騰している。8月29日の朝日新聞にキュウリに関する記事があった。・・・夏から秋に収穫する夏秋キュウリの生産日本一という福島県須賀川町の選果場「きゅうりん館」。2台のカメラがとらえたキュウリの画像が、コンベアー脇の画面に0.3秒に1本というペースで映し出される。形や色、傷の具合などが瞬時に診断され、6段階に分かれたレーンへと自動で選別されていく。曲がりの幅が1センチ未満で、長さ20〜23センチのキュウリが最もいい等級。曲がりが大きいほど等級も価格も下... ...続きを見る

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2009/09/04 17:28
縄文時代の高層ビル
 三内丸山遺跡が全国的に注目を集めるきっかけとなったのは、巨大木柱の発見である。直径約1メートルのクリの巨木を使った大型掘立柱建物が発見されたことであり、柱穴は直径が約2.2メートル、深さも1.8メートルと巨大である。その中に直径が1メートルもある木柱が残っていたわけである。当初の新聞報道では、縄文時代の大型高床建物発見・・・その高さは吉野ヶ里遺跡の高楼をしのぐ高さ20メートルもあるのではないかと報道された。20メートルとすれば現在の6階建て相当のビルの高さになる。  クリの木に関してはいろい... ...続きを見る

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2009/09/01 15:51
栗の木を植樹した縄文人―三内丸山集落―
 日本最大の縄文遺跡「三内丸山遺跡」を訪れる見学者の多くの方の質問のひとつに、どうしてこんな寒い青森で、満足な防寒手段を持たなかった縄文人が暮らすことができたのかというお尋ねがある。縄文文化は、今から約13000年ほど前、氷河時代から次第に温暖な気候へと転換しつつあった頃にはじまり、約10000年続いた。三内丸山遺跡は縄文時代前期中頃から中期終わりころ(今から5500年―4000年前)という年代にあたる。遺構の広さは約35ヘクタールと広大であるが、この集落は1500年もの長い間継続したことである... ...続きを見る

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2009/08/26 11:30
日本の首都“東京”は湿地帯だった
 昭和30年代の田植えの写真が掲載されていたが、びっくりしたしまった。富山平野の胸まで浸かった田植えの情景である。稲作文明の原風景は、このような湿地帯にあったのだ。「水の中にすむサルが人間になった」という仮説があるが、地上で歩行に移行するわけにはいかない、水の中なら自然に立てるから直立歩行が可能になったのという説である  「更級日記」の中の上総(かずさ)の国司だったお父さんの菅原孝標(すがわらのたかすえ)が都に帰るところからの始まりのなかに、「背よりも高い葦が茂って遠くが見えない」という記述が... ...続きを見る

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2009/08/15 10:19
地球の寒冷化により稲作が生まれた
 今年の夏の長雨にはさすがにうんざりである。農産物も日照が少なく全国的に不作であるという。冷夏は過去にも何度となくあったが、お年寄りに聞いても、これほど雨が長引いたのは、この60年間記憶にないという。標高の高い木曾の山村では、8月半ばというのに穂がで出揃わない状況であり、作況指数はかなりの低下が予想される。人間は勝手なもので、雨が降りすぎても少なすぎても文句を言うが、自然は思い通りにはならない。地球規模で思えば、60年という年月は人間の瞬きほどの時間ではないか。人間は水とともに、ある時はその恵み... ...続きを見る

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2009/08/10 16:57
日本の“里”が消えていくことは、人間の生きる知恵を葬ることだ
 以前、朝日新聞で「にほんの里100選」が掲載された。全国から4474件の応募があったという。対象とした里は、集落とその周辺の田畑や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域で、景観、生物多様性、人の営みを基準に選ばれた。ほとんどの人が馴染みのない地域であると思うが、選ばれた特徴を新聞によると、―景観面では水田が評価された里が圧倒的に多く、山間の稲作風景が里のイメージと結びついていることがうかがえる。集落が評価された里も多いが、その土地ならではの文化が息づいている。一方生き物との共存をめざす里... ...続きを見る

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2009/08/05 12:58
首都「東京」に搾取された山村
 石川徹也氏の「森が滅びる」(1995年発行)には、山村の林道開発やダムによる、自然や人間に与えた多くの問題を書いているが、この本の「あとがき」が今の山村の姿を記している。  ・・・1991年9月ごろ、取材訪れたある山村の森林組合の幹部から、「俺たちは東京に搾取されているから、過疎が続くんだ」と、東京に対する反感と憎悪のこもった、厳しい言葉を投げかけられた。この取材を境に、私は山村へと通うようになりました。山に行くと、目立つのは林道であり、そしてダムでした。そして、その歴史と現実を調べるほど、... ...続きを見る

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2009/08/02 17:26
地球は子孫から借りている
 先日(7月31日)、NHKの朝の番組で、富良野塾で有名な脚本家の倉本聰氏の放送が目に入った。ゴルフ場を森に戻そうと、使われなくなったゴルフ場の自然化を手掛けている。東京から富良野に移り、自然の中で様々な活動をしている。森林についての話があった。「森林は木材の畑でなく、葉っぱを作るという、生き物にとってなくてはならない存在である」と、光合成によって酸素を提供してくれる。葉っぱがなかったら人は呼吸できないし、地球上には人間は生まれなかったろう。このことからも、以前に記したように、森が人類を誕生させ... ...続きを見る

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2009/08/01 12:30
人間の進化に大きな影響力をもつ“自然”
 私たちは長い間に自然の恩恵を忘れ、ひたすら国土経済の成長だけを考え、自然を食い物にしてきてしまった。そのしわ寄せが多くの環境問題となって急に溢れ出してきてしまった。そしてこの僅か100年余りの猛スピードの技術進歩が拍車をかけてしまった。数万年かかって進化してきた人間は、現代の生活環境の急激な変化には順応できないほどの速さである。人間が自然と共存していくには、お互いを理解しあい、それ相応の時間が必要なのでははないか。生物が新たな環境に適応していくには、それなりの準備と期間が要するのだ。スピードと... ...続きを見る

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2009/07/28 15:35
木曽式伐木運材法E―莫大な借金を残した近代化運材法―
 木曾山林は明治22年に御料林となり、明治44年に中央線が開通して、木曽材は木曽川流送から鉄道輸送へと変わっていった。かつての運材は、大正時代に入ると集材機が出現し、ワイヤーロープを使って架空線を張り、谷でも川でも材を吊り上げて運んだ。中央線が全線開通し、ほぼ同時期に木曽川に八百津発電所のための大規模なダムが建設された。木曽川の大川狩りはできなくなり、木曽谷全域に森林鉄道が運材のために整備されていった。木曾では小川森林鉄道が大正2年に起工し、王滝森林鉄道、小木曽森林鉄道、阿寺森林鉄道など、木曽谷... ...続きを見る

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2009/07/17 07:46
木曽式伐木運材法D―延べ6万6千人の大作戦―
 木曽の奥谷で伐採し、山落とし、小谷狩り、大川狩りまでを組織的に運用するために、40〜50ヘクタール程度に山割りをした。この作業にあたり杣は延べ7000人、山落としと小谷狩りが延べ4万5000人、大川狩りが延べ1万4000人で、計延べ6万6000人が必要であったとされる。総労働は600人が110日間働いたという計算である。つまり、小谷狩りが最も労働力を必要とした。人力を使って大きな支流まで運んでしまえば、あとは自然の流水が運んで木曽川を下ったのである。筏流しの風物詩が見られたのは2月3月で、木曽... ...続きを見る

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2009/07/14 10:58
木曽式伐木運材法C―豪快な手作りダム決壊作戦―
 山落としで谷沿いまで集められた材木を、最初に流送するのが小谷狩りである。材木を小規模な谷に集め、谷に材木を組んで木皮や草や草の根などを詰めて水の漏れない堰をつくる。小さなダムである。ここに川の水を溜め、材木を浮かせておくのである。修羅の運材路線の行く先につくれば、材木は自動的に溜まっていく。一定の水と材木が溜まったところで、水の締め切りをはずず。すると水と材木とが一気に流れ出る。これを鉄砲出しという。豪快な光景だろうが当然危険がともなったはずだ。私も以前、王滝川の支流である鯎川(... ...続きを見る

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2009/07/13 13:50
木曽式伐木運材法B―丸太で組まれた運材路線―
 伐採された木を、笹や灌木や伐倒木の枝の中からを引っ張り出すのを「ボサ抜き」という。それを山の斜面に落とすのを「山落とし」という。そして小沢まで集めるのを「木寄せ」といい、雨の日は地面も濡れてすべりやすく、木寄せにふさわしい作業の日とされた。集材も山落としだけでは済まない場合が多く、そんな時には丸太を縦や横にならべて樋状の通路を作り、材木を滑らせていく。これを修羅(しゅら)といった。「すら」と呼んだりもする。この修羅の丸太を縛るのに、ワイヤーやカスガイのない時代には、アケビの蔓や藤蔓が使われた。... ...続きを見る

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2009/07/10 14:33
木曽式伐木運材法A―290日かけて市場に届いた木曽ヒノキ―
 木曽山では八十八夜、すなわち5月2日前後に伐木が始まり、8月頃に伐木を打ち切って、10月中旬までに山落としが終了する。さらに11月中旬までには小谷狩りを終わり、同時に大川狩りが始まって、翌年立春に木尻(最後尾の木)が錦織綱場に到着したのである。この間およそ290日の道のりである。運材が冬にかけてするのは、渇水期を狙ったからである。夏は川の水が多く、流送中に材木を失う危険があった。流送は流れを安定する冬期に行われ、伐木は夏と秋に行われるという棲み分けがなされていた。現在ではチェンソーで倒木され、... ...続きを見る

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2009/07/09 09:53
木曽式伐木運材法@―木曽川本流に勝る王滝川―
 木曽ヒノキは容積が大きく重量もあり、昔は山で伐り倒して運ぶことは大変なことだったろう。しかし、運び出さなければなんの役にもたたないのだ。  木曽の山では、山林の労働者は杣(そま)と日用(ひよう)に大別される。杣は伐木と造材をするもので、日用は運材をした。杣が木造りした材木を日用が谷から出す。これを山落としという。それを木曾川本流まで運ぶことを小谷狩りといい、岐阜県八百津町の錦織(にしきおり)綱場まで木曽川本流を流送することを大川狩りといった。木曽川の源流は、御嶽山麓の信州王滝村である。御嶽山... ...続きを見る

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2009/07/01 18:32
国有林を政治の道具にしてはならない
 6月24日の朝日新聞の政治面に、国有林事業の独法化凍結という記事が載った。自民党は2010年4月に予定する国有林事業の独立行政法人(独法)への移行を一時凍結する方向で検討に入った。木材価格の下落を招くと同党の農林族が反発しているのである。独法化は小泉改革の一環でもあったが、自民党農林部会の合同会議では、経済危機に伴う需要の落ち込みで木材価格が急落している現状を問題視し、独法任せでは伐採が進んでさらに木材価格が下がるとし、国が管理して木材の流通を押さえることが必要との考えだ。  約4兆円の累積... ...続きを見る

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2009/06/29 16:17
世界遺産を逃した木曾ヒノキ
 今も、国有林では天然木曾ヒノキが相も変わらず伐採されているが、大赤字の経営の改善となっているのだろうか。江戸時代の遺産としての価値ある財産であることを解ってほしい。伐ってしまえば江戸時代の証は消えていく。明治時代までは川流し、大正から昭和には森林鉄道によって搬出、多くの人による労費をかけて伐り出してきた木曾ヒノキ。その後は林道が整備されトラック輸送、今ではヘリコプターで集材される時代となった。かつての森林鉄道敷きは周りの樹木が覆い、枕木も土と化し、自然の中に飲み込まれてしまった。林道もあまり使... ...続きを見る

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2009/06/22 09:23
野麦が語りかけてくれる自然とは?
 国有林の年数も浅い植林地を見渡すと、一面ササが覆いヒノキが埋もれている。ササは60年くらいで花を咲かせ枯れていくという。木曾御岳山麓の国有林も昭和30年代に枯れたそうで、そろそろ60年が経つので、その光景が見られそうだ。麦畑のようになるので野麦ともいわれ、その実は栄養価もあり昔の人は食べたそうである。野鼠が大発生するとかアトリの大群で空が暗くなるという話も聞いたことがある。このササは人手が入らなかった鬱蒼とした原生林にはなかった。木曾では木材が大量に伐採され始めた豊臣秀吉、徳川家康が直轄領とし... ...続きを見る

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2009/06/16 15:57
20年に1度の式年遷宮はもったいない・・・
 木曽ヒノキを満載に積んで運搬しているトラックをみると、伐り尽くされていくヒノキ山の哀れな姿が目に浮かぶ。神社、仏閣で活躍している木曾ヒノキを粗末にしてはならない。法隆寺の1300年の木造建築を思い出してもらいたい。  さて、伊勢神宮の式年遷宮も1300年以上続けられており、平成25年の62回目に向けて様々な行事が行われている。法隆寺再建と同じ時期の持統天皇のころに始まったとされるが、伊勢神宮のほうは、建物をすべてつくり換える。木曾は伊勢神宮の20年遷宮に使う用材を供給するところで、最良のヒノ... ...続きを見る

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2009/05/30 07:48
自分の存在を語る樹木たちに人間は愚かで気付かない・・・
 森林破壊が急速に進む今、私たちは何をすべきなのか。地球温暖化を始め様々な異変現象が危惧される中、科学ではわからない何かが進行中である。Call of the Trees(樹木たちはこう語る)から引用した。  ・・・私たちはあなたが今、庭で目にしている小さな木ではありません。太陽と風を浴びている大きな丘の広大な空間の住民です。私たちは生け垣であることを我慢していますが、いつも私たちの内なる存在は、広くて太陽の当たる場所で大きく枝を広げ、堂々とそびえる木になろうとしているのです。・・・  ・・... ...続きを見る

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2009/05/13 20:07
森が人類を誕生させたのだ
 長い間、地球の生物は水の中だけで生活していた。最初に陸上に上がったのは植物である。化石を手がかりとした研究により、はじめて植物が陸上に進出したのは4億数1千年前であると推測されている。最初の陸上植物は、根も茎も葉も区別のない、若干の枝分かれだけをもつ単純なつくりであったらしい。陸上では、水中に比べて光は十分に利用できるものの水利用の制約が大きい。光をめぐる植物どうしの競争に対応するために高い位置に葉をつけようとすると、その葉にまで水を汲み上げなければならないという問題が生じる。いっぽう、高い位... ...続きを見る

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2009/05/06 12:41
原始のまま眠っていた台湾ヒノキ
 日本の古代建築に使うヒノキも、今では天然物の少なく、神社仏閣に使えるようなものは無くなり外国産が使われている。その多くは台湾のヒノキである。昭和40年後半以降、それらの主なものをあげてみると、奈良法輪寺三重塔、薬師寺金堂、東大寺大仏殿、京都平安神宮などがある。  台湾のヒノキは標高1800〜2700mの高さのところに自生している。樹齢は1000年ないし3000年である。これが明治末期以来、阿里山ヒノキ、太平山ヒノキとして、日本にも知られた名木である。これらの森林は、日本アルプスよりも高い山岳... ...続きを見る

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2009/03/06 18:01
日本を代表する木曽ヒノキと吉野ヒノキ
 日本列島は、世界の陸地の280分の1という小さい面積でありながら、南北に細長く配置していて、寒帯から温帯、暖帯、亜熱帯までにわたる広汎な気候区域を含んでいる。こういう例は世界でも少ない。だから生えている木も種類が多いのである。日本の木の種類はおよそ300種くらいであるが、一般に使われているものは50〜60種といわれるが、その中で特によくつかわれる木の代表はヒノキとスギである。  ヒノキの分布は、北は福島県から南は屋久島までわたっているが、中でも標高1000m前後の温暖帯に、もっとも良質のヒノ... ...続きを見る

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2009/03/04 11:06
木は育った地で使う方が一番丈夫だ・そして人間も同じだ
 建築後1300年ももっている法隆寺のヒノキの話は有名である。「100年かかって育った木は、建物に使ったとき100年しかもたないが、500年かかって育った木は500年もつ」また、「奈良で育った木は奈良で使ったときが一番丈夫である。木曾ヒノキは奈良には向かない」という。同じ種類の木でも、産地により、立地によって、材質に違いがあることは知られている。世界でヒノキに属する種は6種といわれているが、日本のヒノキが一番優れていて、中でも木曽のヒノキは造作材として最高級の評価がある。その差は試験によって数量... ...続きを見る

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2009/03/03 11:17
山村が二酸化炭素の吸収量をクレジットで売り出す・・・
 最近、地球温暖化対策に絡めて、森林資源を売買可能なクレジット(温室効果ガス排出枠)として売り出そうという自治体の試みが相次いでいる。森林に二酸化炭素の吸収源や化石燃料の代替としての環境価値を見いだし、その吸収・削減量を、カーボンオフセット(排出量相殺)に利用しようというものだ。自治体は荒れる森林の再生と地域振興に期待をよせ、国もガイドラインを策定した。  北海道の下川町。2月上旬、底冷えする町有林では、枝を落とした木材が重機で積み上げられていた。45年前に植林されたトドマツの間伐作業。雪上の... ...続きを見る

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2009/02/27 18:30
先人が思いを込めた「人工林」が荒廃していく
 日本の森の面積は台帳上では2512万fであるが、この面積は実際の森の面積より大きい。最近は人工林を伐ってもその跡に植林しないケースが増えている。日本は古い時代から、木材を輸出したり輸入したりする習慣がなく、かたくなに自給自足の状態を保ってきた。そのため外寇(がいこう)に対する守りを固める必要はなく、家族的な経営に支えられて太平の夢をむさぼってきた。これが裏目に出たのだからひとたまりもない。木材の自由化によって輸入木材はわが国の本丸をめがけて一気に攻め込んできたのである。  まず国有林が赤字に... ...続きを見る

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2009/02/25 18:14
「天然水」の森を育てるサントリービール
 ビールづくりに使う水を、山林の豊かな水から確保するために、森の保全活動を進めている企業がある。ビール業界でも有数なサントリーである。先日、朝日新聞にサントリー環境部長代理の、三枝直樹さんの活動が掲載された。 ・・・トレッキングシューズの底を軟らかい土が押し返す。水をよく「飲む」土の感触だ。木漏れ日が差す山の斜面で足元に鮮やかな緑を見つけた。「お、カエデかな」。やがて空へ伸びる姿を想像した。  熊本県の南阿蘇外輪山。雨は地中にしみて数十キロ離れたサントリー九州工場の地下にたどり着き、ビールや... ...続きを見る

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2009/02/24 16:51
木は高さ2000メートル伸びても大丈夫?
 木が水を枝先までもち上げることに関しては、理論的には450mまで可能だが、そうなると、高さが最高の木が百数十メートルなのは、それ以上伸びると幹を支えきれないからなのか。世界一重量がある木は2030トンの重さがあるので、それを支えるのは大変だ。根元近くの木材は押しつぶされないのか。  木材が圧縮された時に、どれくらいの力まで耐えうるかは種によっても違うが、スギで1平方センチメートル当たり200キロまで耐えられるという。これならば比重が1とすると、高さ2キロメートルまで伸びても大丈夫だそうだ。1... ...続きを見る

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2009/02/10 14:18
木は450メートルの高さまで水を持ち上げる
 樹木は、その生きる環境さえ整えば、どのくらい成長し続けられるのだろうか。その限界とはなんだろうか。世界一高い木でも100mを少し超すだけで、なぜ200mとか300mの高さに到達する木がないのでしょうか。高さの制約には二つの要因が考えられる。大木となるとそれを支える重量に耐えられるのか。もうひとつは土壌中から幹の先端まで水を運び上げられるのか。100mと言えば30階建てのビルに相当します。  まず、樹木がどうやって水を持ち上げているのか。根がポンプのような働きをしているのか、葉っぱが吸い上げて... ...続きを見る

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2009/02/09 13:38
世界一の大木は2030トン
 最近、巨木に対する関心が高いが、木の大きさは、地面から高さ1.3mのところで計った周囲長または、それを断面が円と仮定して直径に換算した値で表わすのが普通である。環境庁の調査では、幹周囲が3m以上の樹木を対象としているが、全国で圧倒的に多いのがスギで、ケヤキ、クスノキ、イチョウと続く。最大の直径は513センチである。ちなみに、ヒノキで最大のものは直径315センチとなっている。また、杉は背も高く50mは確実に超し60mにも達するという。  それでは世界ではどうだろう。日本国内では南国ほど巨木が出... ...続きを見る

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2009/02/05 14:58
秩序が保たれていた原生林は地球上から去っていく
 地球上に人類が出現して、現在まで原人時代も含めれば数百万年の時間が流れている。人類が他の生物、特に野生動物たちとほぼ同じ程度に生物集団の枠内で生存していたころは、人間による特別の自然干渉はなかったはずである。人間が他の動物とかけ離れて特別の影響を他の生物集団や自然構成物に与え始めたのは、長い人類の歴史からみればごく最近のことである。それはどんなに古く見積もっても二万年この方である。フランスのラスゴーやスペインの北部海岸のアルタミーラの石灰岩の洞窟の中に、当時の人類が狩猟の獲物とした野牛やシカの... ...続きを見る

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2009/01/24 10:56
人類は地球上でもっとも発達した生物体
 人間は自然から恵みをもらい1万年以上暮らしてきたが、生活の基盤でもある緑の必要度、また、緑から隔絶された場合の精神や肉体に与える被害というものは、現在量的に測定しがたい。量的に表現できないから安心なのでなく、自然の緑の存続は、人間生活に間接的に見えても本質的な役割を果たしているだけに、生存権に関する問題である。  たしかに人間は技術を発達させ、冬は暖房、夏は冷房、外出は車というように見かけ上何不自由ない、まことに物質的、機能的に快適な生活が享受できるようになった。しかし、われわれの生活の根本... ...続きを見る

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2009/01/23 16:01
世界人口の急増が森林を奪った
 人間の生活に自然や生きている緑が本当に必要なのであろうか。今日なお、多くの日本人の意識の底には「生きるために必要なもの、より優れた人間生活を享受するためには、まだまだ自然以外に重要なことが目の前に山積している。自然や自然の構成要員をまず人間生活が楽しめるように改造し、いかに開発するかが先決である。長年苦労のすえ、人間は自然にうち勝って、ようやく大繁栄をはじめたばかりではないか」という至極合理的な考え方が存在する。それは政治家、実業家などの、進歩的な人たちの中にも根強く信じられている。  人類... ...続きを見る

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2009/01/22 11:04
日本の1000分の1の森林を保有する住友
 民間会社が保有管理する森林を社有林と言っているが、1企業で日本の国土の1000分の1に及ぶ森林を持っている会社がある。住友林業株式会社である。その歴史は江戸時代の四国に始まり、大正の北海道、九州、昭和50年に和歌山とそれぞれ森林を取得、大造林計画を着々と進めている。日本の1000分の1となると約380キロ平方メートルであるが、長野県木曾谷の町村面積でみるとヒノキの産地である王滝村(310キロ平方メートル)よりも広く、驚く数字である。  この住友の山林事業は、江戸時代の元禄4年(1691年)四... ...続きを見る

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2009/01/21 15:48
森林は水を育む「緑のダム」
 森林は土壌の崩壊流出や降水のコントロールや浄化といった役割は話したが、他にも大気を浄化したり、騒音、風、雪、霧などを防ぐフィルターの機能も有するなど、身近な暮らしに密接した様々な機能を有している。キノコや木の実、山菜などの山の幸も産出するし、野生動物の生息地として重要である。また、現代社会において私たちに心の潤いを与え、大切な教育・レクリエーションの場でもある。  ニューヨーク市は、常時1000万人が利用している水の浄化を郊外の流域の自然濾過能力に依存しているという。1996年の試算によると... ...続きを見る

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2009/01/18 15:37
時間雨量350ミリにも耐えれる森林
 国立林業試験場長の難波宣士さんの話から・・・岸本泰延日本化学工業会長の投稿を拝見した。岸本氏は「森林は水源涵養に役立たず、逆に水を消費するので水源としてはマイナス効果がある」と思いもよらない指摘である。森林はその生命維持に水を必要としており、裸地や林地等の場合よりもその消費量は多いが、逆に先に述べた作用により、森林は人間が利用しうる水量の増加に大きく貢献している。その増加の割合は、裸地に対して約3倍との研究成果がある。  次に「森林の保水量は意外に少なく、120ミリも降れば、森林の有無にか... ...続きを見る

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2009/01/17 10:02
森林の貯水力は日本のダムの約19倍
 森林は多くの役割をもっているが、水について再度考えてみたい。国立林業試験所長の難波宣士さんが、朝日新聞に投稿した記事である。・・・わが国の国土面積の約7割は森林で覆われている。季節によって降水量に大きな隔たりがあり、地形が急であるため、昔から洪水や水不足に悩まされてきた異例が少なくない。そこで先人は生活を守るため、森林を造成する努力を続けてきた。水源涵養、土砂崩壊防止などの森林の機能に期待してのことである。これらの機能は地上の樹木、落葉などの地被物、それらから作り出される森林土壌、地中張りめぐ... ...続きを見る

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2009/01/15 18:32

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