都市に持っていかれた山村の資源
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作成日時 : 2009/01/10 11:46
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今やっと、自然を大切に、緑を大切にとか、環境問題がクローズアップされてきた。しかし、山づくりには少なくても半世紀という時間がかかるのである。いままで国土行政は何をしていたのか。林野行政の無計画な伐採とその後の無残な管理が問われている。日本中の国有林を再生し、緑豊かな国土になるにはいまから徹底しても何百年はかかるであろう。貴重な材を無計画に伐り出し、石炭や銅などの鉱脈も山から奪い、豊かになったら海外から材木や石油を仕入、さらには米や大豆などの食料にまで及んでしまった。山村は懸命に山を守ってきたのに、いまは極端な過疎で限界集落が問題となっている。代わりに残ったのは、荒れ果てた山、みすぼらしい炭鉱跡と巨大なダムばかりである。
四国の流域の町村長さんが訴える。「私たちは都市に、まず地上の資源を持っていかれた」と。木材のことである。戦争で山々は伐り尽くされてしまった。「ついで、地下の資源を持っていかれた」鉱物資源のことである。鉱山があったのだ。「そして人間まで持っていかれた」次男を奪われ、その次に長男まで奪われた。残るは老人ばかりになった。「最後に水資源を持っていかれた」ダム建設である。村は水没した。
私たちの飲む水も呼吸する大気も、山村の人たちが支えている。木を守っていく山村がなくなったら、土ははがれ山は崩れ、国土はいずれ石の山となっていく。そうして民族は滅亡の道を歩むのか。山村の資源を奪い、都市中心の日本になってしまった。この先さらに都市に人口が集中するとどうなるのか。限界集落が増えるということは、人間が生きていくための非常事態宣言である。≪参考:富山和子・環境問題とは何か≫
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